KADOKAWAは、草ラグビーを題材にした安藤祐介による青春ラグビー小説『不惑のスクラム』の重版を決定した。
『不惑のスクラム』は、“不惑ラグビー”という40歳以上の選手だけが出場できる草ラグビーを題材にしている。
死に場所を探していた丸川良平が不惑ラグビーに出会う。暑苦しい男たちのお節介により、丸川はラグビーを通じて人生を見つめ直す。それぞれの事情を抱えながら社会で闘う大人たちを描いている。
ラグビー日本代表の大野均(東芝ブレイブルーパス)は、「草ラグビーを通じて集まった中年サラリーマンたちも、我々ラグビー日本代表と同じだけの熱をグラウンドで発し、同じくラグビーを通じて生きるということを実感している。その姿が文章からまざまざと浮かび上がり、胸が熱くなりました」とコメントを寄せている。
著者の安藤氏は2年以上前から実在の“不惑ラグビーチーム”を取材し、練習や飲み会に何度も参加。執筆中の昨年はラグビーワールドカップがあり、作中の物語や描写も現実に即して手を加えられている。280ページ。1600円(税抜き)。
《美坂柚木》
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