本田圭佑vs岡田武史…両者がオーナーを務めるチームが対戦、収益は熊本へ | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

本田圭佑vs岡田武史…両者がオーナーを務めるチームが対戦、収益は熊本へ

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本田圭佑vs岡田武史…両者がオーナーを務めるチームが対戦、収益は熊本へ
  • 本田圭佑vs岡田武史…両者がオーナーを務めるチームが対戦、収益は熊本へ
  • 本田圭佑 参考画像(2016年3月1日)
  • FC今治を率いる岡田武史(右)
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サッカー日本代表の本田圭佑選手(ACミラン)が実質的なオーナーを務めるオーストリア3部リーグのSVホルンと、元サッカー日本代表監督の岡田武史氏が率いるFC今治が7月6日にオーストリア・ホルン近郊Krems Stadiumで対戦する。

東京都内で5月26日に記者発表会が行われ、試合の収益は熊本の復興支援と地元ホルンの児童養護施設に寄付されることが報告された。

この対戦は本田選手のマネジメント事務所で、SVホルンの経営権を持っているホンダエスティーロによって、SAPジャパンの協力で開催される。この試合でSAPジャパンは最新テクノロジーを駆使した試合環境を構築し、サッカーチームの運営・強化方法、放映のあり方などの未来像を提案する。

SAPジャパンのバイスプレジデントで、チーフイノベーションオフィサーを務める馬場渉氏がテクノロジーの導入について語った。

「ファンには従来のように『来てくれてありがとう』と飲み物を配るようなアナログのおもてなしだけで完結するのではなく、デジタルなおもてなしをしたい。混んでいる場所などをリアルタイムで観測し、買い物をしやすくしたり、駐車場などを適切に案内する取り組みなども行いたい。選手の映像を分析し、根性論だけではなく新しいやり方などを生み出していきたい」


説明をする馬場渉氏

馬場氏は「SAPにはスポーツのイメージがあまりない」と前置きした上で、「我々はスポーツとテクノロジーの親和性が高いと思っている。感動や夢を与えるだけではなく、スポーツ業界にテクノロジーを導入することで、テクノロジーの変革を知ってもらうためのコンテンツとして重視している」とスポーツ業界へ高い注目をしていることを明かした。

SAPジャパンはFC今治と、昨年2月からビジネスパートナーとしてタッグを組んでいる。さらに今年4月からホンダエスティーロと提携。SAPが両チームと関わりを持っていることが、今回の対戦が開催された背景だ。

馬場氏はチーム支援について、「トップチームの支援、選手の育成、ビジネス面での支援をしている。子どもたち、若い選手たちへの育成方法にデジタルの面から新たな練習方法、経営方法を取り入れ、次のスタンダードを作っていきたい」と意欲を示す。

さかのぼるとホンダエスティーロと事業骨格を作っていこうという段階で、SVホルンのスタジアムを視察したことが「試合を開催しよう」という動きが始まったきっかけだという。

「岡田さんとヨーロッパのスタジアムを見て回ったことがある。日本人はスタジアムを視察する時、ヨーロッパの大きなスタジアムを見に行くことが多い。ただ、そこには10~20年後にこうなりたいというものはあっても、直近の目標は見つからない」



日本のサッカー、スポーツ業界はヨーロッパの大きなスタジアムを見て真似しようとするが、この感覚は「ずれている」そうだ。そんな時に巡り合ったのがSVホルンのスタジアムだ。

「素晴らしいと思った。4000人程度の収容性で、地元に根付いた小規模なスタジアムだが、世界水準のホスピタリティーがあった。こういった地域密着型のスタジアムはいいね、と岡田さんと話し合い、これを(今治FCの選手、スタッフ、関係者に)見せたいと思った」

構想することと実現させることは次元が違う。「この試合実現で何かが変わると思い、実現させるべくここ1~2カ月バタバタしていた」と馬場氏。SVホルンの神田康範CEOは、「本当に1日~2日で執り行われることが決まり、外資はスピードが速いなと感じた」とSAPの仕事の進め方に驚く。

FC今治オプティマイゼーション事業本部長の高司裕也氏は、「私たちはパスポートも持っていないような選手もいるのでバタバタしている(笑)。ヨーロッパの文化、歴史、ファンの様子などを若い選手に持ち帰ってほしい。格上相手になるとは思うが、勝利を目指したい」と意気込みを見せる。

両チームのオーナー、岡田氏と本田選手も当日は出席する。2チームの試合だけではなく、地元のチームも参加できないか現在検討している状況だ。今回は初めての試みだが、「バイエルンミュンヘン対SVホルンや、マンチェスター・シティ対FC今治などの試合も実現させたい」と馬場氏は力強く語った。
《大日方航》

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