ラグビー日本代表・小野晃征、南ア戦は「最初の2、3分で調子良さ感じた」独占インタビュー | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

ラグビー日本代表・小野晃征、南ア戦は「最初の2、3分で調子良さ感じた」独占インタビュー

スポーツ 選手
ラグビー日本代表・小野晃征選手(サントリーサンゴリアス)に聞く
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サントリーサンゴリアスに所属するラグビー日本代表の小野晃征(おの こうせい)選手。身長171cm、体重83kgと小柄な体型ながら、日本代表のスタンドオフ(SO)として背番号「10」を背負う。

愛知県出身だが幼少時に家族でニュージーランドに移住した。オールブラックスの選手を多数輩出した名門クライストチャーチボーイズ高校時代に注目され、19歳以下のカンタベリー地区代表に選出。2007年に日本代表に招集され、19歳で帰国した。福岡サニックスを経て、2012年よりサントリーサンゴリアスでプレーする。

東京・府中にあるサントリー府中スポーツセンターで練習をする小野選手を訪ね、ラグビーとの出会い、歴史を変えたワールドカップ、競技への想いなどを聞いた。



練習中のラグビー日本代表・小野晃征選手(サントリーサンゴリアス)



---:ラグビーを始めたきっかけは何ですか?

小野晃征選手(以下、敬称略):6歳の時に友だちのお父さんがローカルのクラブチームでコーチをしていました。(友だちに)「土曜日、暇か?暇だったらラグビーを一緒にやらないか」と聞かれて、そこから始まりました。

---:ラグビー一筋だったのですか?

小野:ニュージーランドは夏と冬のスポーツが分かれていて、ひとつのスポーツを1年中やるということはないんです。冬はラグビーポストが立っているのですが、夏はそれを取り壊してクリケット場にします。そのため夏はラグビーができなくて、タッチラグビー(※1)とローイングというボートを漕ぐ競技をやっていたので、冬と夏はぜんぜん違うスポーツでした。

※1:ラグビーボールを使い、ラグビーとルールは似ているがタックルの代わりにタッチを行う競技。

---:19歳で帰国しましたが、ニュージーランド生活が長かったために最初は苦労されたそうですね。

小野:カルチャーショックでした。顔がこんな顔をしているので周りからは日本人としか思われないのですが(笑)、考え方などはすべてニュージーランド人だったので、その面では難しく慣れるまで2~3年かかりました。






---:逆に海外出身の日本代表メンバーとはコミュニケーションが取りやすそうです。

小野:そうですね。そこが一番取りやすくて、逆に日本人の選手とコミュニケーションを取るのが苦手というか…。文化の違いとか、上下関係も海外ではあまりないので、そういうところから学ばないといけないので大変でした。

---:今回のワールドカップを振り返ってみて、何を感じましたか?

小野:2012年からエディージャパンに変わってから(※2)、まず観ている人に誇りを持つジャージ、ジャパンのプライドを見せられるラグビーをしようという「JAPAN WAY(ジャパンウェイ)」を作りました。目標としてはベスト8だったのですが、歴史を変えるというのも大きい目標だったので、そういう意味では日本のファンの人からも注目されるようになり、大舞台で世界中の人たちにジャパンウェイというラグビーを見せられたのは嬉しいです。

次はベスト8に入ってもう一段階レベルを上げたいと思いますし、(目標には届かなかったが)色んな意味で日本のラグビーを変えることができたのは、あのチームの誇りだと思います。

※2:ラグビー日本代表ヘッドコーチは、2012年からエディー・ジョーンズ氏が務めた(前任はジョン・カーワン氏)。ジョーンズ氏も2015年ワールドカップを最後に退任した。



2015ワールドカップ南アフリカ戦



---:歴史的な勝利となった南アフリカ戦で「勝てるかも」と感じられたタイミングはあったのでしょうか?

小野:最初の3分間を守りきれた時に南アフリカの調子がそこまでよくないと感じて、次にアタックしてゴロウ(五郎丸)さんがラインブレイクして、ペナルティで先制点が取れた時、ちょっとチャンスがあるんじゃないかと、みんなの動きを見ながらスイッチ入ってるなと感じました。

最初の2~3分ぐらいで今日はいけるぞ、勝ち負けは別として今日はみんな調子がいいというのはすごく感じました。

独占インタビューその2に続く:エディージャパンは「誰よりも練習」

※ ※ ※

●ラグビー日本代表・小野晃征に聞く
その1 南ア戦は「スイッチ入ってるなと感じた」
その2 エディージャパンは「誰よりも練習」
その3 練習のモチベーションは「やらないと負けちゃう怖さ」
その4 ラグビーのケガは「ケガじゃない」
《五味渕秀行》

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