スポーツ仲裁裁判所(CAS)は5月9日、国際サッカー連盟(FIFA)から6年間の活動停止と罰金8万スイスフラン(約900万円)の処分を受けていたミシェル・プラティニ副会長について、処分の軽減を発表した。
CASはFIFAの処分が重すぎるとして活動停止期間を4年に、罰金は6万スイスフラン(約670万円)にするのが妥当と判断した。一方でプラティニ副会長が訴えてきた正当性は認められなかった。
プラティニ副会長はゼップ・ブラッター前国際サッカー連盟(FIFA)会長との間に、200万スイスフラン(約2億2000万円)の不透明な金銭授受があったとして問題視されていた。今回の決定を受けプラティニ副会長は、欧州サッカー連盟(UEFA)の会長職を辞すると発表、名誉回復のため法廷で争うことを示唆している。
欧州選手権(EURO2016)の開催を6月に控え、日がない中での会長辞任にサッカーファンからは、「時間の問題だったけど辞めたか。会長不在でEUROやるわけにはいかんもんな」「ゆくゆくはFIFA会長になるものと思ってた」「もともと8年と言われてた活動停止期間が4年短縮されてるあたり、今でも政治力はそれなりにありそう」といった反応が寄せられている。
プラティニ氏の辞任を受けUEFAは、18日にスイスのバーゼルで理事会を開くと発表した。
《岩藤健》
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