国際サッカー連盟(FIFA)のゼップ・ブラッター会長との間に、不透明な金銭の授受があったとして活動停止処分中の、ミシェル・プラティニ副会長。渦中の人となった往年の名選手は、2月15日にFIFA上訴委員会の聴聞会に出席した。
FIFAはブラッター会長とプラティニ副会長に8年間の活動停止処分を科したが、両氏は異議申し立てを行っていた。取材陣に囲まれたプラティニ副会長は、「我々には目撃者がいる。これからやってくる」と話したほか、「私は何もしていないし、何も恐れてはいない」と潔白を主張した。
当初プラティニ副会長は、2月に行われるFIFA次期会長選への出馬を検討していたが1月に断念。「今は会長選より、何者かに歪められた事実無根の疑惑と戦うことに集中したい」と話していた。
欧州サッカー連盟(UEFA)会長でもあるプラティニ副会長は、このままなら6月に開幕する欧州選手権(EURO2016)の開催に携わることもできない。できる限り早くUEFAの事務所に戻りたいと話すプラティニ副会長。FIFA上訴委員会の結論は今週にも出る見込み。
《岩藤健》
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