国際サッカー連盟(FIFA)倫理委員会の決定を不服とし、90日間の活動停止処分に対し異議申し立てを行っていたミシェル・プラティニ副会長だが、スポーツ仲裁裁判所(CAS)はこれを棄却した。
CASは「この決定がプラティニ氏に修復不可能な損害を与えることはない」として棄却した。一方で45日間の資格停止処分を追加決定しようとしていた倫理委員会に対し、公平性を欠くとの結論も出している。
今回の決定に対しフランスサッカー連盟のノエル・ル・グラエ会長は、「彼がEURO2016の抽選を自宅で見なければならないのは、アンフェアな結果だと思う。だが決定は尊重しなければならない」と落胆を口にした。
現在は暫定的な職務停止処分状態のプラティニ氏だが、来週中にもFIFA倫理委員会の聴取を受け、その結果によっては永久活動停止処分が科される可能性もある。そうなればサッカー界のスーパースターが、この競技から事実上の永久追放を受けることになる。
《岩藤健》
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