レゴ WeDo 2.0導入の筑波大附属小、理科の先生は「ゲームで遊ぶだけでは時間の無駄」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

レゴ WeDo 2.0導入の筑波大附属小、理科の先生は「ゲームで遊ぶだけでは時間の無駄」

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プログラミングや情報教育は将来役立つスキルとして各国で注目されている。日本でも多くの先生が子どもたちに体験させたいと思いながらも、特に小学校の分野ではなかなか分かりやすく教える方法がないのが現状だ。

そういった状況を打破するため、各地の小学校で導入が検討されている教材にレゴブロックを使った「レゴ WeDo 2.0」がある。レゴで遊びながらプログラミングも直感的に行うことができるため、先生に専門的な知識がなくても子どもたちが楽しく触りながら、自然に機器の扱い方を身につけることができる。

また、小学校の理科で扱う内容とリンクしているため、教科書で学んだ基礎から発展させて活用や表現する能力を伸ばすことも可能。

4月1日から日本で発売されるレゴ WeDo 2.0だが、筑波大学附属小学校はすでに試験導入している。レゴ WeDo 2.0の効果などについて同小学校の鷲見辰美先生(理科)が教えてくれた。




---:なぜ、レゴ WeDo 2.0を導入しようと思ったのですか?

鷲見先生:化学の実験などはやり直しができなくて、一度失敗したらそれまでになってしまうことが多いのですが、レゴ Wedo2.0はすぐにやり直しができる。短い間で繰り返し実験することができるのは優れた点だと思ったからです。

子どもたちの好きな授業の条件はふたつあります。座っているだけではつまらないんですね。ひとつは、自分たちで何かが工夫できること。ふたつめは、体なり、手なりを動かせること。これらの要素があると子どもたちの好きな授業となります。

---:導入のねらいは?

鷲見先生:自らが試行錯誤して、成功体験を得てもらうことが狙いです。大人だって楽しいですよ。これからの時代、ある程度タブレット、パソコンなどの電子機器が使えないといけません。プログラミングも重要視されています。

とはいえ、いきなりプログラムを組むことはなかなかできないので、まずはレゴ Wedo2.0で視覚的にプログラミングに挑戦すること。ロジックは同じですから。小学生はゲームが好きですが、私は『ゲームで遊ぶだけでは時間の無駄だから、ゲームを作って人を喜ばせて』と子どもたちに伝えています。

理科の単元としても活きるのは、例えば地震の単元です。地震の揺れというプログラムがあって、どうやって、壊れないような構造にするのかということを、レゴを使って学ぶことができます。

---:今後の中長期的な展望は?

鷲見先生:子どもがやりたいというところまでやらせようと思っています。今後も色々なことがやれたら、と思っています。プログラムができない先生でも抵抗はなく取り組めると思いますよ。我が校ではタブレットを中学年から使わせるようにしています。今の子はBluetoothもすぐに使いこなしますし、適応力は高い。説明書なんて読まないんじゃないですかね。直感的に理解してしまう。

※ ※ ※

現在の日本では、「2011年度に米国の小学校に入学した子どもたちの65%は、大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう」といった海外の研究予測を受け、将来のイノベーションを引き出せる子どもたち主体の学習環境を整える取り組みが始まっている。

実際に2020年の次期学習指導要領改訂の目玉としてアクティブラーニングが取り上げられ、主体的・協働的な学びを学校の授業で積極的に取り入れる方向で議論が進んでいる。

レゴ WeDo 2.0を展開するレゴ エデュケーションは、2019年度までに国内2000教育機関で3万台導入することを目標にしている。日本には小学校が2万校ほどあるが、かなり強気の目標だ。同社の須藤みゆき氏は、「製品に自信があるからこの目標を掲げている」と自信ありげに微笑んだ。
《大日方航》

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