また、水泳競技と知的障害の問題にも頭を悩ませた。
水泳は最も肉体を隠せない競技だがそんなことは問題ではなく、選手たちは「どうすれば水の抵抗が少なくなるか」などを考え抜き、障害を乗り越えて、障がいを個性だと捉え、競技に取り組んでいることを知った。
「カメラマンも含め、スタッフ全員に哲学を共通させなければいけなかった」と反省したという。
知的障害の部門は、ロンドンパラリンピックで久々に復活したカテゴリーでもあり、地上波ではインタビューすることを躊躇し、放送しない選択をするか、放送しても短時間だった局も多かった。
「アスリートとしてリスペクトする」という方針のスカパーは、最初からインタビューまで撮りに行った。最終的には「やってよかった」と振り返った。
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《大日方航》
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