前日の5日には川崎フロンターレの大久保嘉人がゴールを決め、アスルクラロ沼津の中山雅史とともに通算157ゴールで3人が並んだ。大久保のことはライバルとして尊敬しているが、憧れと話す中山越えだけは自分が先に果たしたいと思っていた佐藤。その瞬間は前半43分に訪れた。
ピーター・ウタカのパスから右サイドでミキッチが抜け出し、折り返しを柴崎晃誠がシュート。ゴールネットを揺らし、広島の選手たちが柴崎のもとへ駆け寄る。場内にも柴崎のゴールとしてアナウンスされた。しかし、佐藤は自分のゴールだと確信し、味方にアピール。
ハーフタイム中のビデオ判定により、ゴール前の混戦で佐藤の左かかとにボールが当たっていたと確認され記録が変更された。
思わぬドタバタ劇での記録更新となったが、J1新記録を樹立した佐藤に「寿人さん最多得点おめでとうございます!」「寿人も嘉人もすっげーぞ」「どんな形であれゴールはゴール!寿人さんおめでとうございます」「佐藤寿人ついにゴン越えか。おめでとう」など祝福の声が多く寄せられている。
試合は1点ビハインドからメモリアル弾で広島が追いつくも、その後はスコアが動かず1-1で引き分けた。
【試合結果】名古屋グランパス 1-1 サンフレッチェ広島【得点者(広島のみ)】佐藤寿人 #sanfrecce
— サンフレッチェ広島 公式 (@sanfrecce_SFC) 2016年3月6日