終始リードを許し続けたウォリアーズだったが、アンドレ・イグダーラが第4クォーター残り0.7秒でフリースロー2本を沈め追いつく。オーバータイムに入ってからも先行したのはサンダー。残り34秒で差は3点あった。だが、ここからウォリアーズが驚異的な粘り強さを発揮する。
まずはクレイ・トンプソンがファウルを受けながらも2点シュートを決め、与えられたフリースロー1本も沈めて同点に追いつく。さらにラッセル・ウェストブルックのシュートが外れると、リバウンドで奪ったボールはカリーのもとへ。
この時点で試合時間は残り約5秒。時計が残っていないのを見たカリーは、3ポイントラインまで数メートル離れた位置から超ロングシュート。これが残り0.6秒でリングに吸い込まれ劇的な決勝点が生まれた。
この試合カリーは3ポイントシュートを16本投げて12本成功、これは1試合のNBAタイ記録だ。そして今季の成功数は288本となり、昨季作ったシーズンNBA記録286本を自ら更新した。この勝利でチームもプレーオフ進出が決まっている。
千両役者の一撃にウォリアーズのチーム公式ツイッターも、「ステフィン・カリー、バスケットボールをプレーしてくれてありがとう。言葉がないよ」と投稿。ファンからも「本当に何も言えない」「カリーは宇宙人だ」「ただただ驚いてる」「3語だけある。『史上』『最高の』『シューター』」などのコメントが寄せられた。
Thank you for playing the game of basketball, Steph Curry. There are no words.
— GoldenStateWarriors (@warriors) 2016年2月28日