格闘技イベント「UFC Fight Night82」が2月6日に開催された。メインイベントではスティーブン・トンプソンが、元ウェルター級王者のジョニー・ヘンドリックスに1ラウンド3分31秒TKO勝ちしている。
試合開始から仕掛けていったのはトンプソンだった。半身に構えたサウスポーから、鋭いサイドキックを飛ばしていく。ヘンドリックスは組みつきにいくが、テイクダウンには持っていけない。
トンプソンは左右のスイッチを繰り返しながら、相手に距離をつかませず、一方的に足を出し続ける。トンプソンのリズムにヘンドリックスはついていけなかった。
近い間合いで戦いたいヘンドリックスは、意を決して前へ出て行ったが、そこへトンプソンは右ストレートを合わせる。ぐらつくヘンドリックスを金網まで追い詰め、右ハイからパンチの連打。豪快な後ろ回し蹴りも見せ会場を沸かせる。座り込んだ元王者に右フックを入れたところで、レフェリーが両者の間に割って入り試合を止めた。
元王者を完封したトンプソンには、「大会はあまり盛り上がってなかったけど、メインイベントで帳消しになった」「トンプソン打撃半端じゃないな！テイクも取られてないし！これはチャンピオン有望だ！」「トンプソンのファイトスタイル格好いい」「トンプソンがタイトルマッチまでたどり着いたら面白いな。あのスタイルは楽しい」「トンプソンは実力も華もあるから、これから人気出そう。ジョニヘンはGSPを狙ってたころの殺気が感じられなかった。こんなもんじゃないはずなんだけど」など、ニュースター誕生という声が多い。
《岩藤健》
