フランス代表の同僚マテュー・ヴァルブエナに対する恐喝事件に関与したとして起訴された、レアル・マドリードのカリム・ベンゼマ。司法当局の判断によっては有罪の可能性もある。
これまでベンゼマはマスコミ対応を弁護士に任せ、公の場で事件について語ってこなかったが、フランスのテレビ局に対し重い口を開いた。このインタビューでベンゼマは、あらためて潔白を主張した。
「どういう結末になるのか…問題なく終わることを願いたい。僕は何もしていないし無罪だ。カメラの前で演じているわけでも、ゲームをしているわけでもない。僕はいつも通り真摯な気持ちでここにいる。すべてが問題なく終わってほしい。マテューも僕も友人も、全員が無事に済んでほしい。全員でフランス代表に戻ってEUROで優勝したい」
何ごともなく丸く収まり、またフランス代表でヴァルブエナとプレーできることを、ベンゼマは望んでいる。だが道のりは険しそうだ。ヴァルブエナは事件以来、精神的な影響からクラブでのパフォーマンスが落ちてるとして、最新のフランス代表には招集されなかった。
ベンゼマに対しては、フランスのマニュエル・ヴァルス首相が「スポーツ選手は模範的であるべきだ」とし、フランス代表にふさわしくないとコメントしている。さらにはこの発言をめぐりニコラ・サルコジ元大統領が、「我々は代表監督じゃない」とヴァルス首相を批判。政界を巻き込んだ騒動に発展している。
《岩藤健》
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