男子テニスの最終戦ATPツアー・ファイナルが11月15日に開幕。世界ランク8位の錦織圭は、同ランク1位のノバク・ジョコビッチと対戦し1-6、1-6で完敗した。
スコアは大きく引き離されたが、決して錦織の調子は悪くなかった。むしろ最近の試合の中では、かなりいい状態だった。それでも届かないくらいジョコビッチがよかった。
第1セット序盤にブレークされると、その後も流れを変えることができず押し切られた。試合後の会見で錦織は、「今日は強すぎたというか、一つひとつのショットの精度がすごく高く、ギリギリに入るショットが多かったので差を感じました。(相手が)強すぎたので、何を明確にしたらいいのか出てこない。少しずつ練習していくしかない」と王者の強さに脱帽。
それでも残り2試合での勝利を目指し、課題のサーブを調整したいと前を向いた。
「敗因はサーブだった。両セットとも最初のサービスゲームを落とし、それで取り戻そうとプレッシャーがかかった。それに今日の彼は信じられないようなテニスをした。スコアは非常に恥じている。しかし、もう2試合残っている。だから明日サーブを調整して次の試合に備えたい」
大会4連覇に向け最高のスタートを切ったジョコビッチは、「今年の僕がベストパフォーマンスで戦えているのは間違いないだろう。一方でケイはベストではなかった」とコメントしている。
《岩藤健》
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