野球の国際大会プレミア12は11月10日、1次ラウンド・グループBで2試合が行われた。第1試合ではメキシコがベネズエラに6-4で勝利、第2試合はアメリカがドミニカを11-5で破った。
現在お家騒動の真っ只中にあるメキシコ野球界。国内リーグは誰ひとり連盟に選手を貸し出さないと決め、一時はプレミア12出場辞退の可能性も伝えられた。だが今後4年間の国際大会出場禁止という制裁を回避するため、メキシコは同国に縁のある選手をかき集め何とか出場にこぎ着けた。
代表にメキシコ生まれは4名、大半はアメリカ出身のメキシコ系マイナーリーガーという急造チームだが、終盤の逆転でベネズエラを破った。
アメリカはドミニカとの打ち合いを制して初戦白星。MLBの40人枠に含まれる選手を招集できないため、今大会のアメリカはメジャー復帰に向けアピールしたい選手や、数年のうちにメジャー昇格が期待される若手のマイナーリーガーを中心に構成されている。
3-3の同点で迎えた三回裏、アダム・フレイザーの適時打で勝ち越しに成功すると、この回一挙6点を奪い勝利した。アメリカは二回の守備で二塁を守っていたジョー・スクラファニが負傷、相手の併殺崩しに足を払われベンチに退いた。
アメリカは内野のバックアップをエリオット・ソトひとりしか用意しておらず、もしスクラファニが残り試合を欠場することになると、今後は誰も欠けることが許されない状況になる。
《岩藤健》
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