【小さな山旅】ツリークライミング(R)…茨城・御前山で何とも言えない浮遊感を味わう | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【小さな山旅】ツリークライミング(R)…茨城・御前山で何とも言えない浮遊感を味わう

オピニオン コラム
10月25日に開かれた「大人だけのツリークライミング(R)体験会&BBQ」の様子。「ツリクラ」は大人も子供も楽しめる遊びだ。
  • 10月25日に開かれた「大人だけのツリークライミング(R)体験会&BBQ」の様子。「ツリクラ」は大人も子供も楽しめる遊びだ。
  • 茨城県でツリークライミング(R)のイベントを主催している「TREE FROG」。http://www.go-treefrog.com/
  • 登る前にはインストラクターから指導を受ける。
  • ロープをつたって、木に登る。こんな感じ。
  • 写真右がTREE FROG代表のジマさん。以前に奥久慈男体山に一緒に登ったこともある。(2回も)
  • 運動不足の友人たちがツリクラを楽しむ様子。初心者でも、運動不足でも大丈夫!
  • 茨城県常陸大宮市の御前山パシフィックキャンプ場。那珂川沿いにあり、御前山などの里山が見渡せる気持ちの良いキャンプ場だ。
  • BBQにて。城里町産のブランド豚・キングポーク! めっちゃうまい!
秋の彩りが里山まで降り始めたころ。ふと、木の温もりを肌で感じたくなる。そこで、とあるイベントに参加してきた。

茨城県のツリークライミング(R)団体のTREE FROG(ツリーフロッグ)が、同県常陸大宮市の御前山パシフィックキャンプ場で開催した「大人だけのツリークライミング体験会(R)&BBQ」だ。

●ツリークライミング(R)という木登り
ツリークライミング(R)とは、以前にこのコラムでも紹介したが、簡単に言ってしまえば「ロープとサドルを使った木登り」のこと。ツリーフロッグは、茨城県内でツリークライミング(R)の体験会などイベントを開催している団体が、通常の体験会の対象は主に子どもであった。今回のように「大人向け」のイベントとして開催するのは、初めての試みだという。

イベントに参加したのは約20名の大人たち。ツリークライミング(R)初体験の人も多く、初めて顔を合わせる人も多い。年齢層は20代~50代までと幅広く、それぞれの仕事もさまざまである。そんな大人たちが一堂に会し、一本の木に必死によじ登ったわけだ。

●何とも言えない浮遊感
木の枝にぶら下がったロープに、身体に取り付けたサドルをつなげ、わずかに宙に浮く。ロープに作られた輪(フットループ)に足をかけ、グッと踏み込んだ後に、ロープの結び目をクイッと引き上げる。

すると「フワッ」というより「グイッ」と身体が宙に浮く。最初は「うわっ!」と驚くが、その動作を繰り返し、少しずつロープを伝って木に登り、ある程度の高さになると爽快な気分が味わえる。

ぶらんぶら~んと木の枝にかかったロープに吊るされ、宙吊りの状態。何とも言えない浮遊感。その状態で眺める景色がいつもと違う感じがする。御前山と那珂川が見えるのだが、地面にいる状態とぶら下がった状態では、まるで印象が違うのである。

最上段(ロープが引っ掛けられた木の枝)まで登りきると、次は木の枝に座ってみた。そこからまた景色を眺める。御前山と那珂川が、相変わらず静かなたたずまいを見せてくれる。先ほどの宙吊り状態とは違った印象で、木に座っていることで多少の安心感があった。

求めていたのはこれだ!木の枝に腰をすえて風景を眺めている時に、そう思った。ハックルベリー・フィンさながらの木との一体感。その場で木の小屋でも作って、そこに住んでしまいたくなるほどの居心地の良さ。

●木登りのあとはBBQ
この感覚は一体何だ?ツリークライミング(R)体験終了後のBBQで、その不思議な感覚を誰かに聞いてみようと思った。だが、BBQといえば酒である。最初は遠慮していたのだが、「まぁまぁ」と勧められれば飲むしかない。

飲んでしまえば、酔っ払うのが自然の摂理。酔っ払ってしまえば、それ以前のことなど覚えていない。不思議な感覚の謎を聞けぬまま、もうろうとした頭で御前山と那珂川の景色を眺める。すると、今度はまたまた違った風景に見えたのであった。
《久米成佳》

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