2019年ラグビーW杯、日本開催の財政は「多様なルートを総動員」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

2019年ラグビーW杯、日本開催の財政は「多様なルートを総動員」

スポーツ 短信
嶋津昭氏(c)Getty Images
  • 嶋津昭氏(c)Getty Images
イングランドで開催中のラグビーW杯。代表チームの活躍により、日本でもラグビーへの人気や関心は高まっている。一方で4年後の日本開催には、主に財政面での問題が残る。

新国立競技場の建設問題により、2019年W杯での競技場使用を断念した大会組織委員会。統括団体のワールドラグビー(WR)は、「日本政府の残念な決定により、大会運営に著しい影響が出る」と声明を発表していた。これを受け組織委員会は先日、代替会場や予算の修正案をWRに提出した。

修正案はWRで承認されたが、依然として財政面に課題を残す。組織委員会の嶋津昭事務総長は、「多様なルートを総動員する」とコメントした。

「国立競技場が突然白紙になったことに対し、(WR側)は失望感があったわけですが、我々が代替案を中心にきめ細かく説明して、WRのラパセ会長も新しく決まった12会場でW杯を成功させるために十分な施設が整ったと。あとは運営面、財政面で堅実な財政計画を立てて進めていくことだろうと言われている」

具体的な収入として入場料のほか、嶋津事務総長は宝くじや財界からの支援を挙げた。

「多くの人に見ていただいて入場料収入を上げていくことが第一。それ以外の方法でも宝くじとか、ロト、トトとかそういうようなものを通じて広く国民に協賛していただく。それ以外にも経済界、民間活力からいろんなルート、多様なルートを総動員して大会を支えていかなければいけない」

世界的にはオリンピック、サッカーW杯に次ぐ規模を誇るラグビーW杯。2020年には東京オリンピックも控えている中、大会運営で失敗は許されない。

《岩藤健》

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