日本で開催されることが決まっている2019年ラグビーW杯。開催地12都市も決まり、これから本格的なプロモーション活動が始まる。組織委員会の嶋津昭事務総長はインタビューに答え、海外からいかに多くの観客を呼び込めるか、広報活動の重要性を語った。
「PR活動は主として日本ラグビーフットボール協会がやることだが、組織委員会もそのお手伝いをできるようなW杯でありたい。W杯を機会に外国からどの程度お客さんに、日本に来てもらえるかはひとつの課題」
嶋津事務総長は参考にしたい事例として、2011年にニュージーランドで開催されたW杯を挙げた。
「日本とニュージーランドの位置は、ヨーロッパから見るとほとんど同じくらい。2011年大会では記録によると13万人が来た。特にフランスやイギリスから来た人たちは、平均して約3週間滞在した。そうした人たちはラグビーを見るだけでなく、日本のどこを楽しんでいくか。それはある意味、W杯に関係ない地域が、どれだけ観光客を自分の地域に引っ張ってくるかのコンテストになるのではないか」
開催まで4年に迫ったW杯。大会の成功には海外に向けたアピールはもちろん、国内向けのラグビー普及活動も必要になるだろう。
《岩藤健》
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