開幕が近づいてきたイングランド・プレミアリーグ。今シーズンから世界最高峰の舞台に挑戦する日本代表FW岡崎慎司は、レスターでの激しいポジション争いを楽しんでいる。
プレシーズンでは献身的な動きを見せるも得点がなく、現地メディアから開幕ベンチ要員と予想された岡崎。だが8月1日に行われたバーミンガムとの試合で決勝ゴールを決め、徐々に評価を高めている。
「ドイツでの自分は恵まれていたなと。行ってすぐ試合に出ていたので。こっちでは新人だし自分は飢えている。一からスタートする気持ちでやっている。本当に久しぶりにこういう環境に戻ってきた。それこそプロ1年目とか2年目、もちろんレベルとか自分の立ち位置は全然違うが、なかなか29歳でこういう舞台に戻ってこられない。これを楽しめればなと。周りよりも結果を出して、最終的にはレギュラーを奪って先発したい」
レスターでレギュラーの座をつかむため、岡崎のライバルになる選手には昨シーズン11得点を挙げたレオナルド・ウジョアや、イングランド代表にも初招集されたジェイミー・ヴァーディがいる。ふたりが現段階でのファーストチョイスとして、その他にもクロアチア代表FWアンドレイ・クラマリッチらが控える。
「先発になっても結果を出し続けなければすぐに代えられてしまう。選手はたくさんいるので」と表情を引き締めた岡崎。だが一方で「自分の中で形は見えている。ゴール前に自分にしかできない動きがある。今はその繰り返し」と話す姿からは、先日のゴールで何かをつかんだ様子もうかがえた。
《岩藤健》
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