2014年ツール・ド・フランス、7月18日の第14ステージ。アフリカ大陸のチームとしてツールに初出場しているMTNクベカは、南アフリカの故ネルソン・マンデラ元大統領の誕生日に当たる「マンデラーデー」に、イギリスのスティーブン・カミングスの手で歴史的勝利を挙げた。
この日はMTNクベカの全選手が、マンデラーデーを祝福するため特別カラーのヘルメットをかぶって出場。カミングスは20人の逃げに入ると、ゴール前でティボー・ピノ(FDJ)とロマン・バルデ(AG2Rラモンディアル)をかわして劇的な勝利をつかんだ。
「先頭集団の中には僕よりいいクライマーがいるのはわかっていた。僕は待ちに待って、最後の上りは自分のペースで走った。ピノとバルデを目の前にして、彼らをぶら下がったニンジンだと思って、モチベーションにした」
「僕とチームにとってすばらしい勝利だ。マンデラデーで、チームはいつも以上にモチベーションが高かった。でも、実際に起こったことはなかなか信じがたいよ。受け入れるのに、しばらく時間がかかるかもね」
アフリカの子どもたちに通学用自転車5000台を贈るチャリティ活動を展開しているMTNクベカにとっては、記念すべき勝利となった。
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