2015年ツール・ド・フランス、7月18日の第14ステージはロデーズ~マンドの178.5km。イギリスのスティーブン・カミングスがツール初参戦の南アフリカチーム、MTNクベカに歴史的初勝利をもたらした。
この日も暑さの中、アップダウンの多いコースでのレースとなった。序盤はアタック合戦が繰り返され、78km地点の中間スプリントをペーター・サガン(ティンコフ・サクソ)が制した後、20人の逃げ集団がまとまる。
メイン集団はこの日もスカイがコントロールし、タイム差を最大8分15秒まで許す。終盤逃げ集団からはミカル・ゴワス(エティックス・クイックステップ)とクリスチャン・コレン(キャノンデール・ガーミン)がアタックするが、ゴール前の激坂クロワ・ヌーブに突入したところで捕まる。
この上りで若手フランス人のロマン・バルデ(AG2Rラモンディアル)とティボー・ピノ(FDJ)が先頭に立って優勝を争う。しかし、ラスト1.3kmで後方から追い上げたカミングスがかわし、自身初のツールのステージ優勝を飾った。この日は南アフリカの故ネルソン・マンデラ元大統領の誕生記念日で、アフリカ勢としてツール初出場しているMTNクベカにとってもうれしい初勝利となった。
2位は2秒差でピノ、3位は3秒差バルデが続いた。後方のメイン集団でも、総合争いが勃発。ナイロ・キンタナ(モビスター)などが積極的にアタックを仕掛けるが、クリストファー・フルーム(チームスカイ)が落ち着いた走りでライバルに先行し、マイヨジョーヌを守った。キンタナはティージェイ・バンガーデレン(BMCレーシング)を抜いて総合2位に浮上している。
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