【THE ATHLETE】MLBオールスターゲームが開幕…ドナルドソンが史上最多得票 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【THE ATHLETE】MLBオールスターゲームが開幕…ドナルドソンが史上最多得票

オピニオン コラム
ジョシュ・ドナルドソン(2015年7月13日)
  • ジョシュ・ドナルドソン(2015年7月13日)
  • ジョシュ・ドナルドソン(2015年7月13日)
  • ブライス・ハーパー 参考画像(2015年7月11日)
7月14日(日本時間15日)に開催されるMLBオールスターゲーム2015に向け、全出場選手が発表された。今年は日本人選手の選出がなく少し寂しいが、オールスター期間中しっかり休んで後半の巻き返しを図ってもらいたい。

各リーグのファン投票で選ばれたスターティングメンバーは以下のとおり。


■アメリカン・リーグ先発

C サルバドール・ペレス
1B ミゲル・カブレラ(欠場)
2B ホセ・アルトゥーベ
3B ジョシュ・ドナルドソン
SS アルシデス・エスコバル
OF マイク・トラウト
OF ロレンゾ・ケイン
OF アレックス・ゴードン(欠場)
DH ネルソン・クルーズ

試合では一塁にアルバート・プホルス、外野にアダム・ジョーンズがそれぞれ欠場選手の代わりとして入る。

今年はペレス、エスコバル、ケイン、ゴードンと昨年ワールドシリーズに進出したカンザスシティ・ロイヤルズから4人が選出された。現在アメリカン・リーグ中地区で2位に4.5ゲーム差つけている好調ぶりを反映した結果とも言えるが、真の理由はインターネット投票の広がりにある。

MLBオールスターゲームのファン投票は、ひとりが最大35回投票できるようになっている。しかも、投票の最後に出てくるパスワード5桁を入力すれば、1度選んだ選手にそのまま繰り返し票を入れられるシステムなのだ。

昨季のワールドシリーズ出場と今季の好調で意気軒昂なロイヤルズファンは、「今年のオールスターはオール・ロイヤルズだぜ」とばかり選挙運動を展開。一時は9ポジション中8ポジションでロイヤルズの選手がトップに立った。

その影響は昨季ロイヤルズに所属していた青木宣親にもおよび、一旦はナショナル・リーグの外野手部門で3位になる。


しかし、こうした悪ノリやオールスター・ジャックを快く思わない人間も多く、他球団のファンも対抗して投票する白熱の展開になった。

■ナショナル・リーグ先発

C バスター・ポージー
1B ポール・ゴールドシュミット
2B ディー・ゴードン(欠場)
3B トッド・フレイジャー
SS ジョニー・ペラルタ
OF ブライス・ハーパー
OF マット・ホリデイ(欠場)
OF ジャンカルロ・スタントン(欠場)

こちらは二塁にDJ・ルメイユが入り、外野の2枠はアンドリュー・マカッチェン、ジョク・ペダーソンが代わりを務める。

危うくロイヤルズに乗っ取られかけたア・リーグと違い、こちらは程よくバラけた構成になっている。選出も概ね納得だがケガによる欠場が多い。特に外野は3人中ふたりが出られない。

スタントンの欠場はホームランを期待していた人にとっては残念だろう。

今年は両リーグ合わせて先発17人のうち12人が20代のフレッシュな顔ぶれ。その中でロサンゼルス・エンゼルスのマイク・トラウトと並び注目されるのが、ワシントン・ナショナルズのブライス・ハーパーだろう。


メジャー1年目の2012年、19歳9カ月の史上最年少記録でオールスターに出場した天才児は、2年ぶりに球宴の舞台へ上がる。未完の大器と言われた男は今年、打率.339(2位)、26本塁打(2位)、61打店(4位)と主要打撃部門すべてで上位につけている。

打率は1位のゴールドシュミットと1厘差、本塁打は1本差でトップに立っていたスタントンが骨折により離脱したため、後半戦開始早々にも抜くことが期待される。ここ2年はルーキーイヤーほどのインパクトを残せず、批判されることも多くなっていたハーパーだが、2015年は3冠王も狙える位置につけ前半を折り返した。

■ブルージェイズのドナルドソンが史上最多得票を記録

今年のオールスターゲームで注目されるのが、史上最多1409万188票を獲得したトロント・ブルージェイズのジョシュ・ドナルドソンだ。好調ブルージェイズ打線をバットで牽引するほか、守備でも観客席に飛び込みながらファールフライ捕るなど果敢なプレーを見せている。


現地では前夜祭のホームランダービーが行われ、お祭り気分が最高潮に達している。果たして今年は最高峰の舞台でどのようなスーパープレーが見られるか。

MLBオールスターゲーム2015は日本時間、7月15日の午前8時30分から放送される。
《岩藤健》

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