東京マラソン財団は6月30日、東京都内で東京マラソン2016と同財団スポーツ・レガシー事業についての記者説明会を開催した。
スポーツ・レガシー事業は前回大会からチャリティ事業の一環として立ち上がった。スポーツの夢(強化育成)・スポーツの礎(環境整備)・スポーツの広がり(普及啓発)・スポーツの力(社会貢献)に基づきスポーツを応援するための寄付を募るものだ。
スポーツ・レガシー委員の為末大さんは、「アスリートが競技以外のところでいかに社会でリーダーリップを発揮していけるか、ということに私たちが協力していきたい」と語る。
「最近ではスポーツ選手に倫理観が問われていると思います。各競技団体でも選手の行動の1つひとつがスポンサーを失ったり、子どもたちがそのスポーツをすることをやめてしまうことがある。トップアスリートというのは競技を背負っていて、かつ社会に対していい影響を与えられる存在ということを選手たちに自覚してもらう。その力をいい方向へ活かしてもらいたいと思います。その選手たちの中から、次世代のリーダーが出てきて、次の世代につないでいく起点になればいい」と語った。
●スポーツの夢(強化育成)
アスリートの強化、ジュニアアスリートの育成、キャリア支援を行う。スポーツの普及とアスリートの発掘・強化を目的としてスポーツ教室、強化トレーニング、指導者の要請研修などの支援に役立てる。
●スポーツの礎(環境整備)
スポーツ施設などの環境整備を行う。ランニングを含むスポーツ全般の普及を目的に、ランニングコースやスポーツ施設などの環境整備に役立てる。
●スポーツの広がり(普及啓発)
スポーツ大会の支援および普及啓発を行う。市民がスポーツに親しみ健康管理を行うといった、各々のライフステージに応じた健康作りを支援する活動、生涯スポーツを推進する活動を支援する。
●スポーツの力(社会貢献)
スポーツイベントなどを通した社会的課題解決への試みを行う。スポーツは、困難に直面している人々、若者や子どもたちに勇気・希望・夢を与える力を持っている。スポーツイベントを通して、社会的課題解決への試みや日本が元気になる環境作りを支援する。
《五味渕秀行》
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