フランスのルート・デュ・シュド第2ステージでヨーロッパカーのエーススプリンター、ブライアン・コカーが区間優勝し、アシスト役として勝利に貢献した新城幸也が笑顔でゴールした。コカーはロンドン五輪トラック競技オムニウムの銀メダリスト。
前日のゴール後、ツール・ド・フランスのメンバー入りが内定しているセリル・ゴチェが体調不良を訴え、第2ステージから出走せずヨーロッパカーは1人少ない人数で残りのステージを戦うことになった。
レースはどのチームもゴールスプリントに持ち込まれることを予想し、序盤の5選手の逃げを容認。大きなタイム差を付けずに逃がす形でレースが進んだが、逃げている選手たちが粘りを見せ、思うようにタイム差が縮まらなかった。
コカーのためにどうしてもスプリントに持ち込みたいヨーロッパカーのアシスト選手たちが捨て身で集団を牽引。新城もそれに加わり、逃げの選手が視界に入るところまで集団の先頭を引き続け、コカーと残りの選手にレースを託した。
この日も緩やかな長い上り坂ゴールで、残り40kmでフィニッシュラインをいったん通過する周回コースになっていて、ゴールの勾配などをしっかりと把握することが
できていたため、コカーは絶好のタイミングで仕掛け、チームメイトの働きに応えて他を寄せ付けぬ強さでゴールスプリントを制した。
新城はトップから4分36秒遅れの117位。同じくコカーのために牽引し続けたジェローム・クザンらとゴールした新城は「うれしい。今日はその言葉に尽きる。ブライアンを信頼して勝つと信じていた」と語った。
「昨日よりも調子も上がってきたが、怪我からの復帰戦でいきなり2日連続で集団を引いたから、さすがに疲れはある。明日は文字通り大きな山場、頑張って上るしかない」
《》
page top