男子テニスのメルセデス・カップは6月12日、準々決勝が行われ第1シードのラファエル・ナダルが第5シードのバーナード・トミックを6-4、6-7、6-3のフルセットで下しベスト4進出を決めた。
ナダルは5度のダブルフォルトなどミスが多く、マルコス・バグダティスとの2回戦に続き、2試合連続のフルセットマッチになった。第3セットでは再び集中力を上げ、ファーストサービスを入れたとき86%の確率でポイントを奪う底力を見せ勝利したが不安も残す。
ノバク・ジョコビッチに全仏オープンの準々決勝で敗れ、得意のクレーコートシーズンでポイントを積めなかったナダル。ランキングも10位まで落ちた。
過去2度制している全英オープンでの復活を目指すが、そのためにはプレースタイルの変更が必要になってくるかもしれない。ベースラインより後ろで構え、驚異的な動きで相手のショットを拾うスタイルでグランドスラムを14度制したナダルだが、現在のテニスはよりコンパクトな動きを求めるようになっている。
この試合ではナダルもネットに詰める回数を増やすなど、自分の殻を破ろうと試行錯誤する姿が見られた。
《岩藤健》
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