フランスの2015年クリテリウム・デュ・ドーフィネ、6月11日の第5ステージはディーニュ・レ・バン~プラ・ルー間の161km。ラスト22kmでアタックしたフランスのロマン・バルデ(AG2Rラモンディアル)が独走で逃げ切り、頂上ゴールを制覇した。
この日は、今年のツール・ド・フランス第17ステージと同一コースとなる山岳ステージ。3km地点で山岳賞ジャージを着るダニエル・テクレハイマノ(MTNクベカ)ら7人のアタックが決まり、82km地点で最大5分05秒のリードを開く。
メイン集団はBMCレーシング、続いてチームスカイがコントロールし、この日最大の難所、1級山岳コル・ダロスに突入。総合首位のローハン・デニス(BMCレーシング)、さらにバウケ・モレマ(トレックファクトリーレーシング)ら有力選手が脱落する。
頂上まで残り2kmで、最後まで逃げていたロマン・シカール(ヨーロッパカー)とティム・ウェレンス(ロット・スーダル)が約30人まで減ったメイン集団に吸収される。
そして、ゴールまで残り22kmの頂上目前でバルデがアタック。テクニカルな下りも全開で駆け抜け、メイン集団との差を1分20秒まで開いて最後の2級山岳プラ・ルーの上りに突入する。
メイン集団では引き続きチームスカイがハイペースを維持し、アレハンドロ・バルベルデ(モビスター)、ビンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ)らトップ選手もついていけない。そして満を持してラスト2kmでクリストファー・フルーム(チームスカイ)がアタック。ティージェイ・バンガーデレン(BMCレーシング)とベナト・インサウスティ(モビスター)のみがこれを追いかける。
先頭ではバルデが逃げ切り、キャリア最大の勝利を獲得。2位争いは最後にバンガーデレンがフルームをかわし、36秒差でゴール。3位には、40秒差でフルームが入った。
この結果、バンガーデレンが総合首位に立ち、チームメイトのデニスからイエロージャージを譲り受けることになった。
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