自転車国際会議のヴェロシティがフランス・ナントで6月2日に開幕した。
自然に優しい環境づくりをテーマに掲げて開幕したヴェロシティ。ヨーロッパは自転車への関心度も高く、会議でも多くの議論が交わされた。今年は特にCOP21サミットがフランスで行われることから環境を含め多くのワークショップが設けられた。
自転車は、コスト削減・パーキングスペースを取らないなど多くの利点がある。今後ヨーロッパでは、ビジネスで使われていた自動車に代わるものとして自転車やカーゴ自転車が注目されている。
●都市部におけるサイクリングの拡販
自転車の拡販に働きかけるグローバルなネットワークのCitis for cyclist network。毎年、恒例のミーティングが会議の初日に行われた。このグループでは、都市部におけるサイクリングの拡販を課題に話し合いが行われた。
●ビジネスへの自転車の利用
E-bikeでは、2013~2016年の間にヨーロッパ電気会社の援助を受け、電気自転車の拡販を進めている。特にデリバリーなどのビジネスにおける活用が現在の課題。自動車と電気自転車の利用の際のコストなどの比較を中心に話が進められた。
●ヨーロッパのサイクリングトラックの充実
サイクリングトレイルをヨーロッパ内でつなげていこうと働きかけているEuro-Veloでは、ヨーロッパ大陸の中で14ルートを2020年の完成に向けて進められている。
ヴェロシティは自転車の国際会議として年に一度、自転車メーカー、公共交通機関や道路公団など専門家が集まり自転車を取り巻く環境作りを話し合う。ワークショップでは発信する側と受ける側、ふたつに分かれ意見の交換が行われる。昨年は、南オーストラリア州・アデレードで開催された。
《Asami SAKURA》
page top