【全仏オープン15】ワウリンカが初制覇、最後は得意のバックハンド | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【全仏オープン15】ワウリンカが初制覇、最後は得意のバックハンド

スポーツ 短信
【全仏オープン15】ワウリンカが初制覇、最後は得意のバックハンド(c)Getty Images
  • 【全仏オープン15】ワウリンカが初制覇、最後は得意のバックハンド(c)Getty Images
テニスの全仏オープン男子シングルス決勝が6月7日に行われ、スタン・ワウリンカがノバク・ジョコビッチを4-6、6-4、6-3、6-4の逆転で破り初優勝。生涯グランドスラムを目指したジョコビッチは、またも決勝で手が届かなかった。

戦前はラファエル・ナダル、アンディ・マレーを破り勝ち上がってきたジョコビッチが、今シーズン未だ無敗のクレーコートで全仏初制覇を成し遂げると予想されていた。だがワウリンカも第1セットから得意のパワーテニスで応戦。それに加えクロスでの我慢比べに堪え、長いラリーに持ち込む戦術でジョコビッチを苦しめた。

「どうすれば良いかは分かっていた。長いラリーに持ち込もうと思った。深いボールを打ってベースラインから、もっとアグレッシブにいこうとした。少しずつ中央に集めるようにした。勝つにはこれしかなかった」

ワウリンカは初の全仏決勝でも冷静だった。試合前に立てた作戦を忠実に実行し、徐々にだが確実にジョコビッチを追い詰めていく。最後は代名詞とも言えるバックハンドのダウンザラインが決まった。

昨年の全豪に続くグランドスラム2勝目にまだ頭が混乱していると語ったワウリンカ。ロジャー・フェデラーがいるため、スイスでは長く2番手の地位に甘んじてきたが今大会、そのフェデラーを準々決勝で破り勝ち上がってきた。

3月の誕生日で30歳になったがワウリンカ。円熟の時を迎え遂に主役へ躍り出るか。

《岩藤健》

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