2015年ジロ・デ・イタリア、5月29日の第19ステージはグラベッローナ・トーチェ~チェルビニア間の236km。厳しい山岳ステージでイタリアのファビオ・アール(アスタナ)が頂上ゴールを制し、総合2位に返り咲いた。
この日は距離も長く、後半には1級山岳が3つ連続する。34km地点で9人の逃げが形成され、約4分のリードを築く。メイン集団はアスタナがコントロール。
山岳区間に突入すると、逃げ集団は少しずつ人数を減らし、単独となったジョバンニ・ビスコンティ(モビスター)が山岳ポイントを稼いでいく。
しかし最後のチェルビニアの上りに入ると、ラスト10kmでビスコンティは集団に捕まり、ここから総合上位陣の争いが勃発。
ラスト8kmでライダー・ヘシェダル(キャノンデール・ガーミン)がアタックするが、続いて飛び出したアールがラスト6kmでヘシェダルを抜いて、単独先頭に立つ。
アールはそのまま上りを独走し、2014年に続く自身2度目のジロのステージ優勝を獲得。アスタナは、今大会4度目のステージ優勝。2位は28秒差でヘシェダル、3位には1分10秒差でリゴベルト・ウラン(エティックス・クイックステップ)が続いた。
マリアローザのアルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ)は、ミケル・ランダ(アスタナ)らともに1分18秒遅れの集団でゴール。この結果、コンタドールは総合首位を守ったが、ここ数日の不振で順位を落としていたアールがチームメイトのランダを逆転して、4分37秒差の総合2位に返り咲いた。
《》
page top