今回は、なわとびの競技「ロープスピッキング」において国内の第一人者、黒野寛馬 (くろの・ひろま)選手にインタビューを行った。黒野選手は2014年まで世界記録を所持しており、競技を継続する傍ら、NPO法人でなわとび教室講師を任されるなど、関東を中心になわとびの普及活動にも力を入れている。
■黒野選手動画
■ロープスピッキングとはどんな競技?
---:最初にロープスピッキングという競技について教えてください。
黒野選手(以下、敬称等略):日本語では「なわとび」なんですけど、競技名が「ロープスキッピング」という名前になっています。日本人は大体だいたいなわとびをやったことがあると思います。その中で小学生のときにやる、前跳びとか、二重跳びとか、あや跳びとかあると思うんですけど、これが競技になるといろいろ競技性が増してくる。全日本選手権、世界選手権とかもある競技なんです。
種目は個人種目が大きく分けて4種目あります。ひとつが「フリースタイル」という競技で、音楽に合わせていろんななわとびの技で演技するという競技です。宙返りしながら四重跳びとか、後ろ四重跳びとかですけれど、フィギュアスケートみたいな感じですかね。技点があって構成点があって、そのようなフリースタイルに加えふたつの競技、「30秒スピード」「3分スピード」という競技がある。それぞれの時間内で何回、跳べるかということですね。
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---:世界記録はどれくらいになるのですか?
黒野:まとめると、フリースタイルと、30秒、3分という制限時間の中でそれぞれどれだけ跳べるかという競技がある。あともう1個、三重跳びが何回跳べるかという競技、引っ掛かったらそこで終了という競技がありますね。
---:大会ではタイムだけではなく、回数伸ばしのほうも参加されるんですかね?
黒野:全部ですね。個人総合は、4種目出ないといけないので。
---:芸術点の部分は経験があったほうがいいかと思いますが、回数競う競技は体力的な部分で年々難しくなりませんか?
黒野:そうですね…。今のところは、技術でカバーはできるとは思っています。
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