ボルシア・ドルトムントのユルゲン・クロップ監督は、チームに大きな置き土産を残せるか。リーグ戦残り2試合、そしてドイツカップの獲得に来季ヨーロッパリーグの出場権がかかっている。
前半戦は降格争いを演じ、一時は最下位まで転落したドルトムント。大失敗で終わるかに思われた今シーズン。だがチームは終盤にきて本来の姿を取り戻し始め、来季ヨーロッパリーグ出場が狙える位置まで順位を押し上げている。
現在7位のドルトムントは、ヨーロッパリーグ出場圏の5位アウグスブルクに勝ち点3差、6位シャルケには2差へ迫っている。残り2試合は2位ヴォルフスブルク、同じ勝ち点43で並びともにヨーロッパリーグを目指すヴェルダー・ブレーメンが相手。
厳しい相手との試合が残されているがクロップ監督は、「勝ち点を取れるチャンスはもう多くない。残りは勝ち点6だ。確実にヨーロッパリーグへ出場するためには、その勝ち点6が必要になる。取れるものは全部取らなければならない」と、2連勝で逆転の欧州カップ戦出場を決めたいと語った。
ドルトムントの試合は、これだけではない。5月30日には、再びヴォルフスブルクと対戦する。ドイツカップの決勝戦だ。宿敵バイエルン・ミュンヘンを破り勝ち上がったドルトムントは、今シーズン唯一残されたタイトル獲得のチャンスに挑む。
「ヴォルフスブルクはチームとしての質が高く、間違いなく強敵だ」と、相手の印象を語ったクロップ監督。今シーズン好調の相手に秘策はあるか。
《岩藤健》
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