スペインの2015年バスク一周、4月11日の最終第6ステージ個人TTでスペインのホアキン・ロドリゲス(カチューシャ)が逆転で総合優勝を獲得した。
スタート前は同タイムでセルジオ・エナオ(チームスカイ)が首位、ロドリゲスが2位だった。ロドリゲスは前半の下り区間はTTバイクで走り、ラスト7kmの厳しい上り区間ではロードバイクに交換。中間計測では後れを見せたが、上りでタイムを取り戻し、トム・ドゥムラン(ジャイアント)に続くステージ2位に入った。
この結果、ロドリゲスが総合優勝に輝き、エナオが13秒差で2位に後退、ヨン・イサギレ(モビスター)が29秒差の3位に浮上している。
2014年は落車のケガなどで思うように走れなかったロドリゲスだが、このバスク一周でステージ2勝、総合優勝と完全復活を果たした。ロドリゲスはポイント賞も獲得し、カチューシャはチーム総合優勝も手に入れた。北のクラシックでのアレクサンドル・クリストフらの活躍と合わせて、カチューシャは過去15日間で12勝を挙げている。
「すごくうれしいよ! 1年間勝利がなかったのに、4日間で3勝だ。格別だけど、TTの好パフォーマンスもうれしい。今日はTTとして見ていなかった。通常のステージでアタックすると想像していたんだ。下りでは少しリスクを冒したけど、すごく集中していた」
「上りでは、ホセ・アセベド(監督)がエナオに対するアドバンテージを知らせ続けてくれた。上りで本当に全力を尽くし、限界で走ったけど、うまくいったね。僕がTTでいいパフォーマンスを見せるのは驚きかもしれないけど、2013年ツール・ド・フランスのように過去にもいい走りをしたんだ」
このツールのTTでロドリゲスは、クリストファー・フルーム(チームスカイ)、アルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ)に続いて3位に入っている。
ロドリゲスはバスク一周で2010年に総合3位、2012年に総合2位に入ったが、総合優勝は初めてだった。
「後から、コースが僕向きだからバスク一周を勝てたと言うのは簡単だ。実際、とても難しいレースだったけど、僕たちが勝利を持ち帰った。それが重要なんだ。バスク一周は全選手にとって重要だ。若いころから僕はここでレースしていた」
「アルデンヌクラシック直前でトップ選手すべてが絶好調だったし、勝者はビッグネームばかりだ。UCIカレンダーの中でも重要なエースだ。バスクのファンの中でレースするのも楽しいよ。彼らは自転車狂なんだ。以前から、僕はここでいいパフォーマンスを見せたかったんだ」
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