ドイツ・ブンデスリーガでの優勝、そしてドイツカップ、欧州チャンピオンズリーグ制覇の三冠を目標に掲げるバイエルンだが、最近は怪我人が続出しベストメンバーが組めない状況にある。
フランク・リベリ、アリエン・ロッベンといった主力を欠くチームは、4日に行われたブンデスリーガ第27節では一瞬の隙を突きドルトムントに勝利、8日のドイツカップ対レバークーゼン戦もPK戦で勝ち上がった。独走態勢を作ったときのような、圧倒的な力はないが勝負所を確実に抑えるプレーで勝利を収めている。
今月はブンデスリーガ、チャンピオンズリーグ、ドイツカップ準決勝が月末へかけ集中する。疲労困憊、満身創痍のチームには厳しい日程だが、それでもジョゼップ・グアルディオラ監督の自信は揺らがない。
「今ここにいる選手とチームについて、この2試合で監督として多くを学んだ。選手が何人いようと関係ない。監督についてくる選手がわずかしかいなくとも、クラブへの情熱を示してくれれば満足できるものだし、勝者にだってなれる」と、11日のブンデスリーガ、アイントラハト・フランクフルト戦を前にした会見でグアルディオラ監督は語った。
王者としてのプライドと情熱を胸に、バイエルンはこの苦境を乗り切れるか。
《岩藤健》
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