4月4日に行われたイングランド・プレミアリーグ第31節、チェルシー対ストーク・シティ戦は後半17分にロイク・レミーの決勝ゴールが決まり、チェルシーが辛くも2-1で勝利した。
チェルシーが優勝に向け1歩前進した試合だが、主役はストーク・シティのチャーリー・アダムだった。前半39分に失点したストーク・シティは、ビハインドのままハーフタイムに入ろうとしていた。だが終了間際の前半44分、ストーク・シティは自陣の深い位置でボールを奪い、反撃に転じる。
ピッチ中央で味方からパスを受けたアダムは、チェルシーGKティボ・クルトゥワが前へ出過ぎているのを見て取り、センターサークル付近から左足を振り抜いた。
ボールは大きな弧を描いてゴールに向かう。クルトゥワもジャンプしながら懸命に手を伸ばすが、その手も弾いてボールはゴールネットを揺らした。推定60メートルの超ロングシュートだった。
試合後チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督は、「もしかするとプレミアリーグの今季ベストゴールかもしれないね。私には嬉しくないゴールだったけど」と話し、記者団を笑わせた。
ストーク・シティを率いるマーク・ヒューズ監督も、「ああいうボールを蹴れたのは、素晴らしい技術の表れだ。ボールを蹴ることに関しては、おそらくこのクラブで一番の選手だ。だから私は驚いていない」と、アダムを褒め称えた。
《岩藤健》
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