DeNAベイスターズの高田繁GMは4月2日、大きな決断をした。キューバリーグの日程が終了したにも関わらず、未だ来日しないユリエスキ・グリエル内野手に契約解除を通告したのだ。グリエルもそれに応じ、両者は総額5億円とも言われた契約を1試合も出場することなく破棄した。
■来日拒否のグリエル、診断書も提出されず
グリエルはキューバリーグでの戦いを優先し、来日はその後としてきた。DeNA側もそれを認め、2014年シーズン同様途中からの参加で合意した。だがグリエルの所属するチームは敗退、ポストシーズンに進めないことが決まり、開幕から来日できる可能性が3月下旬に浮上した。
DeNAも当然それを期待したが、グリエルは右太もも裏の痛みを訴え、治療に専念するため来日は遅れると伝えてきた。チームはグリエルが3月中に来日できるよう、航空券の手配なども進めたが、それもキャンセルされた。
チームは診断書の提出を求めたが、グリエル側は「治ったら行く」の一点張りだった。契約解除前に行った話し合いでグリエルは「(怪我が治れば)DeNAでプレーする意志がある」と話したというも、高田GMは「いつ来るか分からない。これ以上の我がままは許さない」と契約解除に踏み切った。
【グリエルと契約解除したDeNAの決断 続く】
《岩藤健》
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