3月22日にマツダスタジアムで行われた広島対ソフトバンクの試合は、広島が黒田博樹の好投もあり1-0で勝利した。ソフトバンクはオープン戦2年連続1位となったが、最終戦は2015年初の無得点だった。
試合は広島の黒田、ソフトバンクの中田賢一が好投し、オープン戦ながら白熱の好ゲームとなった。中田が7回を2安打無失点、1奪三振3四死球に抑えると、黒田も7回を6安打無失点、3奪三振でマウンドを降りた。
ソフトバンクは7回に1死満塁のビッグチャンスを作り攻め立てるが、黒田は7番・松田宣浩を内角ツーシームで三塁併殺打に切って取る。メジャーの強打者を抑えてきた黒田の武器に、打たされた松田も「伝家の宝刀」と脱帽だった。
黒田はオープン戦3試合で負けなし防御率1.04、1四死球と春先から抜群の安定感を見せた。一方で広島のオープン戦3勝は、すべて黒田の当番日によるもの。打線の沈黙や、リリーフ陣が崩れての逆転負けも多く、シーズンに向け課題も浮き彫りとなった。
2015年は優勝を狙うと宣言し、オープン戦に臨んだ緒方孝市監督。だがファンは「オープン戦は参考にならないと言われますが、最下位がシーズンで低迷する傾向はあるので不安を残しますね…」「広島ってオープン戦黒田が投げた試合しか勝ってないのかよ」「黒田は文句なしにすごいけど、黒田しか勝てないというのはまずいぞ」など、オープン戦での低迷に気が気でない。
オープン戦は結果を求めるものではないとも言われるが、勝てないより勝てたほうが気分いいのは確かだ。この借りはシーズンで返したい。
《岩藤健》
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