第1セット第1ゲームいきなりブレークポイントを握った錦織だが、ロペスもベテランの意地と粘りを見せキープする。そこからは互いにゲームキープし合う展開となった。転機は4-5で迎えた第10ゲームだった。錦織は果敢にサーブ&ボレーを仕掛けるが失敗。試合後「あれが勝敗を左右してしまった」と悔やむプレーで、流れがロペスにいってしまう。
第1セットを落とした錦織は第2セットも先にブレークを許すが、第7ゲームでブレークバックして追いつき、6-6でタイブレークに突入した。タイブレークの勝負強さに定評ある錦織だが、この日はフォアハンドで2度のミスを犯し5-2とリードされ、そのまま挽回することなく敗れた。
最後は悔やまれる負け方となったが、大会成績は自己最高のベスト16。ファンからは「最後までフェリロペのスライスに対応しきれんかったな」「錦織のブロック厳しかったな… 左利き連続はしんどい」「錦織が負けたのは残念だけど、 フェリロペやっぱり強いね」「サーブのリターンも前回の相手より良かったし焦らなければ勝てそうだったのに残念」「負けちゃったけどそれでも大好きだ。次頑張れ」など、25日から始まるマイアミ・オープンでの活躍にも期待がかかる。
錦織は大会会場のインディアンウェルズを苦手としていたが、世界のトップへ登り詰めるためには、不得意なサーフェスでも上位に入れる対応力が求められる。次回はベスト8の扉をこじ開けられるか。