チームとしては、10日に引退したLBパトリック・ウィリスの後継にと考えていた有望株だが、脳しんとうによる健康問題を理由にNFLから去る決意のようだ。
ボーランドが現地メディアに語ったところによれば、彼は中学と高校で1回ずつ、合わせて2度過去に脳しんとうを起こしている。今度また何かあれば重症化してしまう可能性も十分に考えられ、そうしたリスクとフットボール選手としてのキャリアを天秤にかけたとき、果たしてそこまでの価値があるものかと思い直したという。
ボーランドは「私は健康な身体で大人の生活がしたい。自分なりに調べ、経験したことから、現役を続ける価値はないと判断した」と語った。
今回の決定にファンは「49ers最悪のオフシーズンはこれで打ち止めか?」「新たなレイダースの誕生だ」「49ersフロントの頭を抱えてる姿が目に浮かぶ」「Health > wealth(富より健康)」「なんてこった!すごい選手になれると期待してたのに」など、一様に驚いている。
医学の進歩で脳しんとうの危険性、日常生活に及ぼす影響が詳しく分かるようになり、フットボールに限らずスポーツ界全体で大きな課題となっている。
LB Chris Borland to retire from @nfl.http://t.co/FBjoHIzO3S pic.twitter.com/Gyb5tROIiq
San Francisco 49ers (@49ers) March 17, 2015