イタリアのランプレ・メリダは、所属するディエゴ・ウリッシの復帰について対立したことを理由に、アンチドーピング団体「MPCC(信頼ある自転車競技のための運動)」から脱退することを3月9日に発表した。
MPCCはチーム、スポンサー、レース主催者などからなる独立系アンチドーピング団体で、加盟団体に対し法律やUCI規則とは別に独自のルールを課している。
ランプレ・メリダはウリッシの復帰について、MPCCと対立していた。ウリッシは2014年ジロ・デ・イタリアでぜんそく薬の過剰摂取でドーピング陽性となり、短期間の出場停止処分を受けた。
ランプレ・メリダは3月にもウリッシを復帰させる予定だったが、MPCCはドーピング陽性となった選手をMPCC加盟チームは2年間雇用してはいけないとの独自ルールをかざして反発。
しかし、ランプレ・メリダはウリッシはすでに契約下の選手なので、このルールは適用されないと反論。MPCCの定めた原則は、労働基準法やUCI規則と一致することが不可能と主張していた。
そしてMPCCを脱退してUCI規則を尊重し、ウリッシの雇用を続け、3月28日からレースにエントリーさせると説明している。
また、MPCCの規則が関係諸団体の法律や規則に対して受け入れ可能になれば、ランプレ・メリダは再加盟する可能性があるとも示唆している。
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