初日のシングルスでは伊藤竜馬がミロシュ・ラオニッチと対戦したが、最終日のシングルス第2試合、日本チームは添田に最後の勝負を託した。長く日本の男子テニスを支え、2012年には日本男子歴代3位となる世界ランク47位も記録した添田。デビスカップの経験も豊富なベテランは、チームの期待を一身に背負いコートへ向かった。
試合は序盤から両者譲らず激しいものとなった。体格で勝るポシュピシルが強烈なサーブで攻め立て、添田は粘りのテニスで食らいつく。互いにサービスゲームをキープし続けて迎えた第12ゲーム、たった1度のチャンスをものにしたポシュピシルが先にブレークし、そのままセットを奪った。
ショットが冴え渡るポシュピシルに我慢のテニスを強いられる添田。第2セットもサービスゲームをキープし合う展開になるが、やはり先にブレークしたのはポシュピシルだった。
第3セットの添田は第3ゲームにミスでサービスゲームを落とす。2セット我慢のテニスを続けてきたが添田に、序盤で綻びが生まれた。ポシュピシルは最後までブレークチャンスを与えず、そのまま一気に試合を決めた。
粘りのテニスと、勝負所で自分から攻めるメンタルを見せてくれた添田だが、ポシュピシルから1度もブレークすることができず相手の攻撃力に屈した。
ワールドグループ1回戦負けとなった日本にファンは、「1人が全勝してもチームとして勝たないと上がれないのが難しいところ」「デ杯はもう一人戦える選手が出てこなきゃ勝ち抜けません」などの第2エースが必要という声、「錦織が別格過ぎるだけで添田が悪いとは思わないが、錦織がいる今だからこそ悔しい」「錦織が特別なんであって、添田も自己最高位は47位。間違いなく過去最強メンバーだった」と、世界の壁は高いとあらためて感じる声が寄せられている。
日本はワールドグループ1回戦負けのため、ひとつ下のグループ1上位国とプレーオフを行い、負けた場合はグループ1降格となる。
CANADA WINS!!! @VasekPospisil defeats Soeda 75 63 64 to book Canada's place in the #DavisCup quarterfinals! pic.twitter.com/byz10hJnhK
Davis Cup (@DavisCup) March 9, 2015