フェニックス・サンズ対マイアミ・ヒートの試合が3月2日に行われ、退場者も出した激しい対戦はヒートが115-98で制した。
この試合には因縁があった。ヒートのゴーラン・ドラギッチは先月までサンズに在籍していたが、本来のポジションPG(ポイント・ガード)での起用を減らされ、PG飽和状態にあるチームへの不信感からトレードを希望。弟のゾラン・ドラギッチとともにヒートへ加わった。
ドラギッチとすれば、自分が本職とプライドを持つPGでの出場機会にこだわったゆえの決断。だがトレード成立後に古巣サンズは、ドラギッチを「身勝手」と批判した。
遺恨マッチとなった試合は他の選手も巻き込みヒートアップ。第3クォーターに速攻から抜け出したドラギッチがゴールへ迫ると、サンズのマーキーフ・モリスがシュート体勢のドラギッチへ激しく当たり、コート外まで弾き飛ばしてしまう。これでモリスは退場処分となった。
直後にはヒートのハッサン・ホワイトサイドがダンクを決めた際、着地地点にいたアレックス・レンと接触。レンが振り払ったため、ホワイトサイドもレスリングのタックルのような動きを見せ、揉み合って倒れる。
試合後、退場になったモリスは「激しい当たりだったけど、バスケではよくあるプレーだ」と、処分が重すぎると不満を見せた。
勝ったほうも負けたほうもスッキリしない、なんとも後味の悪い試合となった。
《岩藤健》
page top