現役女子高生でもある両選手は東京都内で行われた河合塾マナビスの『夢を追いかける高校生応援イベント』に出席。今年10周年を迎える同予備校の岩田一彦社長はふたりをアンバサダーに迎えたことについて、「グローバルに戦っているから自立している。生徒たちにも励みになるのではないかと思いました」と説明する。
伊藤選手は「河合塾マナビスさんと契約したからには、卓球もうまくいきたいですけど、勉強も頑張りたいです」と笑顔を見せ、平野選手も「同世代のみなさんの励みになるように、これからも努力したいです」と続いた。
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伊藤美誠選手(左)と平野美宇選手
イベントでは制服に着替えた伊藤選手、平野選手によるとトークショーも展開された。スポーツ選手はユニフォーム姿の印象が強いため、新鮮な“女子高生姿”の両選手に報道陣も多くのシャッターを切った。高校生になってから初めてお互い制服姿で対面した両選手は、嬉しそうに頬をゆるめる。
MCから平野選手の制服姿の感想を求められた伊藤選手は「そうですね。顔がかわいいので何でも似合うと思います」と話すと、「そうですね。顔がかわいいので何でも似合うと思います」と真似して会場を笑わせる。
勉強面について尋ねられると、伊藤選手は「海外転戦のときは学校に行けないことが多くて、先生から課題をもらったりしています。課題は頑張ってますけど、わからないことはたくさんあります」と打ち明ける。学校に行けないぶん教科の好き嫌いはないが、数学は苦手と話す。平野選手は現代社会が好きで、苦手なのはやはり数学だ。「教えて欲しいですね」と苦笑する。
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伊藤美誠選手
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平野美宇選手
また、海外遠征で必要となる英語についての質問も。伊藤選手は「海外に行けば行くほど、英語の理解力だったり話す力は昔より増してきたと思います。ただ聞き取りはうまくいっても、話せない部分はよく出てくるので『そこ話せたらなー!』とか思ったりします」と勉強をもっとしたいと話す。平野選手も「海外に行くともっともっと英語をしゃべれるようになりたいと毎回感じています」と必要性に触れる。
河合塾マナビスに通う女子高生から一問一答の質問コーナーも設けられた。「今まで経験されたなかで、一番辛かったことと嬉しかったことを教えてください」「イヤなことがあって気分が落ち込んときに、どうやって気分を上げているか教えてください」といった質問に、両選手はそれぞれの言葉でアドバイスを送った。
イベントの最後は巨大ラケットに目標を書き込んだ。伊藤選手、平野選手ともに『東京オリンピックで金メダル!!』と気持ちは一緒だ。2017年の大きなターゲットは5月開催の世界選手権。これからの日本女子卓球界を担うふたりはシングルス、ダブルスに出場し、メダル獲得を目標に掲げる。2020年に向けて一歩一歩、ふたりは歩んで行く。