スペインの2015年アンダルシア一周、2月21日の第4ステージはマラセナ~アルト・デ・アリャナダス間の201.4km。イギリスのクリストファー・フルーム(チームスカイ)が最後の激坂でライバル対決を制して今季初勝利を挙げ、総合でも首位に浮上した。
この日は雨で気温も低く、7人の逃げが成立したのはレース開始50kmを過ぎてからだった。その後、この逃げは4分のリードを築くも、数人ずつに分裂していく。残り8kmでこの中からミルコ・セルバッジ(ワンティ)が単独先頭になり、最後の1級山岳の頂上ゴールに立ち向かっていく。
後方のメイン集団ではチームスカイがペースを上げ、粘るセルバッジをラスト1kmを切ったところで吸収。さらにチームメイトのペースアップからエースのフルームが飛び出すと、ライバルのアルベルト・コンタドール(ティンコフ)のみがこれに反応する。
しかし前日とは逆の展開で、フルームは15%前後の勾配が続く激坂でコンタドールを振り切ると、みるみる差を広げステージ優勝を獲得。コンタドールが29秒差の2位、最後までフルームをアシストしたミケル・ニエベ(チームスカイ)が49秒差の3位に入った。
この結果、総合でもフルームがわずか2秒差でコンタドールを逆転し、首位のレッドジャージに袖を通した。
フルームは「レースにとって、ファンにとって最高の状況だったね。僕とアルベルトの間ですごい戦いになっている。昨日は彼がトップに立ち、今日は僕の番だった。このことには満足だよ」と充実感をにじませていた。
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