2015年ツアー・ダウンアンダー、1月23日の第4ステージはグレネグル~マウント・バーカー間の144.5km。最後のゴールスプリント争いは集団落車が発生する荒れ模様の中、スティール・ボンホフ(UniSAオーストラリア)がステージ優勝をつかみとった。
序盤はアタック合戦の末に、第1ステージを制したジャック・ボブリッジ(UniSAオーストラリア)、マイケル・ヘップバーン(オリカ・グリーンエッジ)、セドリック・ピノー(FDJ)、ピーター・ケノー(チームスカイ)の4人のアタックが決まり、約2分の差をつける。
ボブリッジの狙いは44km地点の2級山岳で、ここをトップ通過して山岳賞ジャージ奪還を確定させると集団に戻った。残る3人もうまく協力できず、レース半ばで集団に引き戻された。
その後、新たにルスラン・トルバエフ(アスタナ)、マキシム・ベルコフ(カチューシャ)、ピーター・セリー(エティックス・クイックステップ)が抜け出し、2分のリードを築く。
終盤に入ると第2ステージ優勝のフアンホセ・ロバト擁するモビスターがペースを上げ、集団が分裂。ステージ優勝候補のマルセル・キッテル(ジャイアント・アルペシン)が、これで遅れてしまう。
ラスト10kmで逃げの3人は集団に捕まるが、今度はカウンターアタックでルイスレオン・サンチェスとラルス・ボーム(アスタナ)、ゴルカ・イサギレ(モビスター)が飛び出す。
しかし、オリカ・グリーンエッジが集団を再びまとめ上げ、最後は約半数の68人がまとまってゴールスプリントへ。
ところが、残り150mで集団落車が発生。多くの選手が足止めされる中、すでに先行していた10人がゴールを争い、ボンホフが地元オーストラリアでキャリア最大の勝利をつかんだ。2位はダリル・インピー(オリカ・グリーンエッジ)、3位にはワウテル・ウィッパート(ドラパック)が入った。
27歳のオーストラリア人、ボンホフはジャパンカップクリテリウムでも過去に2勝を挙げ、オーストラリア・クリテリウムのタイトルも2連覇している。UniSAオーストラリアにとっては第1ステージのボブリッジに続く2勝目となった。
なお、ルールによりラスト3km以内でクラッシュに巻き込まれた選手には救済措置が適用され、ボンホフと同タイムが与えられた。
総合順位はローハン・デニスが首位、カデル・エバンスが2位を守り、BMCレーシング勢が依然として上位を占めている。
24日の第5ステージは総合争いの正念場、ウィランガ・ヒルの頂上ゴールとなる。
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