スーパーボウル出場をかけたNFCカンファレンス・チャンピオンシップは現地18日、昨年の王者シアトル・シーホークスがグリーンベイ・パッカーズを28-22で破った。
シーホークスはQBラッセル・ウィルソンが大乱調。好不調の波が激しい選手ではあるが、この日は前半だけで3度のインターセプトを喫するなど、まったくいいところがなかった。試合は0-16とパッカーズが大きくリードして折り返す。
第3Qにシーホークスは賭けに出る。フィールドゴールを蹴るかに見せ、Pのジョン・ライアンがTのゲイリー・グリアムにパス。19ヤードのパスが通り初得点を挙げた。
その後も攻撃が機能せずシーホークスは劣勢に立たされるが、リーグ屈指のディフェンス陣が何度ターンオーバーされてもタッチダウンを許さず、フィールドゴールによる最少失点で守り抜く。
シーホークスは5点差に迫った第4Q、味方がボールを抑えてくれると信じオンサイドキックのギャンブルに出た。これが成功し残り時間1分半、マショーン・リンチの24ヤードTDランで逆転に成功。さらに大きく賭けに出た2点コンバージョンも成功し、22-19と土壇場でリードを奪う。
パッカーズも最後の意地を見せフィールドゴールで同点に追いつき、試合はオーバータイムに突入。コイントスで先攻を取ったシーホークス、この試合いいところなしだったウィルソンが、最後に35ヤードTDパスを通し劇的な逆転勝利でNFCチャンピオンとなった。
プレイオフの歴史に残る激闘に「私はパッカーズのファンだが、今まで見た中で最高のゲームのひとつだ」「ラッセル・ウィルソンは、あのまま駄目になるかと思ったが最後に大きな仕事をした。精神的な強さが呼び込んだ勝利」「オンサイドキックを取れなかったのがすべて」「試合中まさかの連続だった。こんなハラハラした試合は初めてだ」など、先の読めない展開をファンも楽しんだようだ。
2005年のニューイングランド・ペイトリオッツ以来となる連覇に向け、まずは挑戦権を獲得したシーホークス。対するAFC王者はそのペイトリオッツが勝ち上がってきた。
10年ぶりの連覇か、10年ぶりのスーパーボウル制覇か。試合は現地2月1日(日本時間2日)に行われる。
《岩藤健》
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