自転車に乗っているときにケータイやスマホを使うことを、条例で禁止している都道府県が多い。ケータイの操作や会話に夢中で、障害物の回避などの反応が遅れるからだ。不意に出現した歩行者に気づくのが遅れ、それが接触事故につながる。
こうしたケースの事故件数は最近とても増えているという。
「ヘッドホンで音楽を聴くんだったらいいじゃん」と思う人がいるかもしれないが、そうではない。聴覚という安全確保の手段を失ってしまうからだ。サイクリストは視覚と同じくらい、聴覚を駆使して接近してくる自動車の存在に気づく。
ケータイ運転を注意され、指導に従わないなどの悪質な場合は5万円以下の罰金が科せられるが、条例を守るという以前に、自らの身を守るという本質を忘れないようにしたい。
《編集部》
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