Jリーグ・アウォーズ12月9日に開催され、J1年間得点王には2年連続で川崎フロンターレの大久保嘉人が選ばれた。2年連続は史上3人目だが、単独での受賞は初の快挙。
川崎F移籍初年度となる昨年は、前線にタレント揃え攻撃的サッカーを展開するチームの中で、自己最高の26ゴールをマーク。得点王に輝いた。
2014年は約2年ぶりに代表復帰するとW杯ブラジル大会でも3試合に出場。ゴールこそ生まれなかったものの、32歳になり得点への嗅覚は衰えるどころかますます磨きがかかっている。
昨年の活躍で警戒されることも増えた今季は18得点とゴール数こそ減ったが、2位・豊田陽平(鳥栖)に3得点差をつけ単独での受賞となった。
大久保の得点王にはファンからも、「単独で2年連続はJリーグ史上初なんだー。おめでとう!「2年連続得点王ってなかなか成し遂げられることではないよね」「単独での連続は史上初だそうです。めでたい!」などの声が聞かれた。また最優秀選手賞の遠藤とともに、30歳以上の選手が受賞したことについて同年代からの「まだまだやれるってところ見せてくれてこっちも勇気をもらいました」という感想も寄せられた。
12月6日のJ1第34節で古巣・神戸から2ゴール挙げた大久保。しかし、この試合では途中に左手中指を骨折していたことが分かり、全治4週間と診断された。授賞式にはギプスを外した姿で出席したが、相手を制しボールキープする左手は常に怪我を抱えているという。
10年を超えたプロのキャリアで満身創痍だが、研ぎ澄まされた得点感覚で今後もゴールを量産することが期待される。
《岩藤健》
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