ロマン・クロイツィゲル(ティンコフ・サクソ)が、自らのドーピング事件に関する情報を掲載したホームページを設立。バイオロジカルパスポートのデータも公開し、潔白を主張している。
クロイツィゲルは、バイオロジカルパスポートの数値異常をもとにドーピング容疑を問われている。バイオロジカルパスポートは血液中の成分を定期的に分析し、その数値の変動をもとにドーピングを判定するシステムである。
ホームページの中でクロイツィゲルは「僕は一度もドーピングをしたことがないし、ドーピング陽性が検出されたこともない。それにもかかわらず、2013年6月以降、UCI(国際自転車競技連合)からバイオロジカルパスポートの数値異常に基づいてアンチドーピング規則違反の容疑で捜査されている。しかし、僕は基準値を超えたことは一度もないし、その数値に近づいたこともない」と主張している。
さらに「今年10月、チェコ五輪委員会の仲裁委員会は僕に非がないと裁決した。(しかし)UCIがスポーツ仲裁裁判所(CAS)に上訴したことで、僕まだ4年の出場停止処分や高額の罰金を科せられる危険がある」と、母国チェコでの無罪裁決をUCIが覆そうとしていることに不満を表している。
続けて「バイオロジカルパスポートはすばらしいツールだ。しかし、その利用に関して明確なルールを定めなけれなならない。さもなければ役に立たないし、誰かを抹殺しかねない」とバイオロジカルパスポートによって無実の罪をかぶせらる可能性があることも指摘している。
クロイツィゲルが公開したバイオロジカルパスポートのデータは、血液中の網状赤血球とヘモグロビンの数値のもので、いずれも限界値(mezni hodnoty)を超えていない。
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