コンタドールがキリマンジャロ合宿を振り返る「親交を深め、お互いに助け立った」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

コンタドールがキリマンジャロ合宿を振り返る「親交を深め、お互いに助け立った」

スポーツ 短信
ティンコフ・サクソのキリマンジャロ登山合宿、アルベルト・コンタドール
  • ティンコフ・サクソのキリマンジャロ登山合宿、アルベルト・コンタドール
  • ティンコフ・サクソのキリマンジャロ登山合宿、アルベルト・コンタドール、ペーター・サガンらと地元のサイクリスト
  • ティンコフ・サクソのキリマンジャロ登山合宿、アルベルト・コンタドールと地元サイクリスト
11月はじめに行われたティンコフ・サクソのアフリカ最高峰キリマンジャロ登山合宿を終えて、エースのアルベルト・コンタドールは「親交を深め、お互いを助け立った」とチームワークが強まったと振り返っていた。

コンタドールは選手、スタッフ総勢72人でキリマンジャロ登頂に挑戦。ここ10年間で最悪の天候と言われる中、5日間の登山の末にコンタドールは自らの人生で最も標高が高い5895mのキリマンジャロ山頂に到達した。チームメンバーとともにすでにアフリカから帰国しているコンタドールは、チームを通じ次のように振り返った。

「新しい経験だった。チーム全員が協力し、いい時間も本当に厳しい時間も共有した。天候は大変だった。最初の3日間は雨がひどくて、濡れた衣服、テントや寝袋などの装備を乾かす時間がなかった。最初の3日間で一番大変だったのは降り続ける雨で、肉体的な疲れや高度ではなかった。まだ、僕たちは標高3800mを越えてなかったからね」

「もちろん、真の試練は最終日の頂上までの登山だった。僕たちは標高4600mの最後のキャンプから、キリマンジャロ最高地点となる5895mのウフルピークへと出発した。その日は夜の11時30分に起きて、夜明けに山頂に着くのを目指した。でも、眠りにつくのは難しかったね。その前夜はとても風が強くて、登りにくかった。でも、運よく風は少しずつ治まったので、挑戦したんだ」

コンタドールは、午前4時30分にチームの中で山頂一番乗りを果たした。地元ガイドによるとキリマンジャロ登頂の新記録とのことで、自転車を降りても最速クライマーであることを証明した。

「この標高で体がどう反応するかわからなかったから、僕にとって新たな挑戦だった。でも、体調はとてもよかったよ。5400mを超えたところで胃に少し不快感を感じたけど、すぐに消えた。そのおかげで頂上までいいペースで進めたんだ」

チームは最後の区間は少人数のグループに分かれて登り、道に迷わないようにつねにガイドが従った。

「僕はバルグレン、キセロフスキーと一緒だった。厳しい時間帯もあった。幸い僕は高度の影響を受けなかったけど、影響を受けて戻ることになったチームメイトもいたし、登頂まで手助けが必要なメンバーもいた。何が起こったか覚えてないのに、キャンプに戻ったメンバーもいた。でも、それがこの冒険の目標のひとつでもあった。親交を深める状況に直面し、厳しいときにお互いを助け合うことだ。簡単ではなかったけど、僕たちはその目標を達成したんだ」

「2015年シーズンのスタートを飾るいい経験だった。2015年はジロ-ツール・ダブルという目標があるから、おそらくキャリアの中で最も大変なシーズンになるだろう。今はこの旅の疲れから回復し、自分の仕事である自転車に集中しないといけないね」

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