サンフランシスコのAT&Tパークで行われたワールドシリーズ第5戦は、地元ジャイアンツが5-0でロイヤルズを下し、対戦成績3勝2敗で優勝に王手をかけた。
ジャイアンツの先発はバンガーナー。第1戦にも先発し、そのときはロイヤルズ打線をペレスのソロホームランによる1失点で抑え、勝利した。この日も立ち上がりからロイヤルズを圧倒する。
エースが表情ひとつ変えないピッチングで淡々とスコアボードに0並べ続けると、ジャイアンツ打線も好投に応え2回、4回に点を取り2-0とリードした状態で終盤に向かう。
接戦を制して勝ち上がってきたロイヤルズとしては、なんとか反撃の糸口を掴み得意な形に持ち込みたいところではあったが、バンガーナーは付け入る隙すら与えない。
逆に7回から登板したヘレーラがイニング跨ぎでマウンドへ上がった8回。いきなり先頭のサンドバルにヒットを打たれると、続くペンスにもヒット許しノーアウト1塁、2塁。
ヨースト監督は慌ててセットアッパーのデービスに投手交代する。この継投が裏目となり試合は完全に壊れてしまう。デービスは先頭のベルトこそ見逃し三振に切ったものの、続くペンスにセンターオーバーのタイムリーツーベースヒットを打たれ、差が4-0と広がった。
さらにクロフォードにもタイムリーヒットを打たれ5-0。
バンガーナーは9回も登板しシャットアウト。無四球4安打完封勝利で世界一に王手をかけた。
この結果にファンは、
「バムガーナーはまだ25なのにまるでベテランのような風格、打てる球ない」
「MVP間違いなし」
「ジャイアンツVならMVPは彼で決まり」
「バムガーナーのオレ絶好調感がすごい」
「厳しいなーロイヤルズ」
打線の勢いが封じられ、絶好調だったヘレーラ、デービスも打ち込まれたロイヤルズ。すべてを失った敗戦から、地元で2連勝して逆転世界一はあるか。
《岩藤健》
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