2014ジャパンカップサイクルロードレースは、ネイサン・ハース(ガーミン・シャープ)が2011年以来3年ぶりの2勝目を挙げた。
レース終盤に入るとガーミン・シャープのエース格、ダニエル・マーティンが自らを犠牲にして集団をけん引。前週のツアー・オブ・北京から体調不良を訴えていたマーティンは、勝負をハースに託していたのだ。その期待に応えたハースが、写真判定の少人数スプリントを制して優勝。フィニッシュラインを越えると、マーティンと抱き合って喜びを分かち合った。
レース後の記者会見で、ハースは次のように振り返った。
「今年は1月から今日まで90日間レースを走って、グランツールにも2回出場した長いシーズンだったので、自分の調子はわからなかった。でも、昨日のクリテリウムを走って、自分が好調なのはわかっていたんだ」
「アルデンヌクラシックやロンバルディアではいつもマーティンがエースで、僕は彼のアシストを務めてきた。でも、マーティンは北京から体調を崩していて、今日は彼から『君なら勝てるから、エースになってほしい』と言われたんだ。今日はチームワークで勝てた。マーティンがいなかったら、勝てなかっただろう」
「キャノンデールとの合併前に、ガーミン・シャープというチーム名で走る最後のレースで勝ててうれしい。僕は来年もスリップストリームスポーツ(ガーミン・シャープの運営会社)に残るし、今はスポンサーによる最終的なチーム名が決まるのを待っているところだ。キャノンデールと合併して、イタリアの影響がチームに入ってくるのを楽しみしているよ」
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